celldrivepro

        お役立ち情報        

特お役立ち情報 お役立ち情報

セルフエステは儲かる?開業のメリットと起こりうるリスクとは

セルフエステは儲かる?開業のメリットと起こりうるリスクとは
「セルフエステサロンを開業すると儲かる」 「通常のサロンよりも安く施術できるから集客しやすい」 上記のような話を耳聞きし、セルフエステサロンの開業に興味を持っている方も多いのではないでしょうか? 本記事ではセルフエステが気になっている方のために、セルフエステとは何か?開業するとどのようなメリットがあるのか?など、セルフエステの基礎知識をご紹介します。

セルフエステとは

セルフエステとは、通常のエステサロンと同等のエステ機器をお客様自身にご利用いただく、エステサロンの新しい経営スタイルです。

コロナ禍により非接触サービスが推奨されるようになり、セルフエステに着目するお客様が急速に増えています。ホットペッパー・ビューティー・アカデミーが実施したセルフエステの調査によると、セルフエステを利用するお客様には次のようなニーズがあります。

セルフエステを選ぶ理由トップ5(痩身に興味ありと回答した人)
自分の好きな箇所だけを好きなだけ施術できるから41.0
気軽だから28.2
短時間で済む・済みそうだから28.2
スタッフなど、人と話さなくていいのが気楽だから28.2
スタッフに肌・体を見られたくないから28.2

出典:
エステ・セルフエステのカスタマーニーズの違いを徹底調査! | ホットペッパー・ビューティー・アカデミー

セルフエステではこうした、従来では満たすことのできなかったニーズを抱えているお客様を取り込めることから「儲かる」「集客しやすい」といったイメージが付いているのでしょう。

セルフエステの現状

人気が高まる一方で、セルフエステはお客様自身がエステ機器を操作することから、トラブルも報告されています。下記のグラフは2014〜2019年の間に、国民生活センターに寄せられたセルフエステの相談件数です。

出典:
「セルフエステ」の契約は慎重に検討しましょう! | 独立行政法人国民生活センター
セルフエステと言えど、導入するのはプロが使用するような高級エステ機器です。家庭向け機器よりも性能や出力が高く、機能も複雑なため説明を受けたとしても使い方を誤ってしまうお客様がいます。

実際にお客様から訴えられたセルフエステサロンや、加盟店から訴えられるフランチャイズオーナーが存在します。

トラブルを未然に防ぐためにも、エステ機器を購入する際は値段や効果だけでなく、「購入元は信頼できるメーカー・会社か?」、「安全性の高いエステ機器か?」といった点にも着目しましょう。

セルフエステ開業のメリット

では、セルフエステ開業はなぜ人気が高まっているのか?通常のエステサロンとは違ったセルフエステのメリットについてご紹介します。

 1.人件費を抑えられる

セルフエステはお客様自身が施術するサロンなので、スタッフの人数は最小限で済み、人件費(固定費)を抑えられるのが大きなメリットです。また、スタッフはエステ機器の説明やデモンストレーションができれば良く、技術習得のコストが少ないため研修にかける費用も安く済みます。

 2.売上が安定しやすい

セルフエステはサブスクリプション(月額料金制)ビジネスとの相性がよく、上手く集客できれば売上が安定しやすいメリットがあります。豊富なコースやメニューを用意してお客様に提案する努力も必要なく、リピーター化の難度も低いのが特徴です。

 3.省スペースでも開業できる

セルフエステサロンを開業するにあたり、大きなスペースを必要としないのもメリットの1つです。施術室はお客様1人が窮屈なく施術できれば十分であるため、同じスペースで開業するにしても、通常のサロンよりも施術室を増やして回転率を上げられます。

 4.新規事業参入しやすい

プロが施術するエステサロンとなると知識・技術のあるスタッフを集める必要があったり、高級エステ機器を導入して差別化を図ったりと参入難度が高いのが特徴です。一方、セルフエステなら必要最低限のエステ機器と説明・デモンストレーションが行えるスタッフがいれば良いため、エステ未経験者でも新規参入しやすいメリットがあります。

セルフエステ開業のリスク

前述の国民生活センターが発表した相談件数の通り、セルフエステによるトラブルは年々増加しています。「プロが施術しない」「エステ未経験でも開業できる」といった特徴から、セルフエステ開業にはリスクがあることも知っておきましょう。

 1.契約時のトラブル

まず注意したいのが契約時のトラブルです。国民生活センターに寄せられた相談の中には、「解約を申し出たところ、3カ月間継続しなければ違約金が発生する契約だと言われた」という声があります。

一定期間の継続を条件として入会金や初月会費を無料にするキャンペーンそのものは悪くありませんし、集客として効果的です。しかし、説明不足によりお客様が違約金の事実を知らないまま解約してしまうと、後々トラブルに発展する可能性があります。

また、契約書に違約金について明記していても「お客様にとって不利益になる部分を説明しなかった」となると、違約金が無効になるかもしれません。セルフエステの契約時は、お客様にとって利益になる部分だけでなく、不利益になる部分もしっかりと説明し、理解を確認した上で契約を行いましょう。

 2.施術時のトラブル

セルフエステはお客様自身が施術するため、「身体に対する損傷」といった施術時のトラブルが発生するリスクがあります。

たとえばHIFU(ハイフ)やラジオ波など熱を発するエステ機器を使用中に火傷を負ったり、器官に不調を来したりなどのトラブルが報告されています。

セルフエステ開業では、「どうすればお客様の身体に損傷や不調なく安全に使ってもらえるか?」を考え、徹底した安全管理体制が必要です。

セルフエステで成功するためのポイント

セルフエステで成功するためのポイント

それでは最後に、セルフエステ開業で成功するためのポイントを4つご紹介します。

 1.ターゲット層を明確にする

「どういったお客様のためのセルフエステなのか?」などターゲット層を明確にするところから始めましょう。セルフエステを選ぶお客様は「安い」や「気軽」といった点に魅力を感じている人が多いですが、その中にもさまざまなニーズが考えられます。

たとえば「高級エステ機器を使い倒したい」や「ゆったりと落ち着ける空間で施術したい」など、深いニーズまで掘り下げて考えてみましょう。その上で、どういったお客様をターゲットにするかをしっかりと決めておくと、サロンの経営方針が固まりやすくなります。

 2.開業資金は余裕を持って用意する

セルフエステの開業資金は余裕を持って用意してください。というのも、開業から集客が安定するまで、損益分岐点を超えるまでには時間がかかります。

開業してからも一定のランニングコストがかかるため、開業費用にプラスして6ヶ月分の運転資金は用意しておきたいところです。

ちなみにセルフエステの開業費用は500〜1,000万円、ランニングコストは70〜130万円ほどかかります。どういったセルフエステを開業するかによっても違うので、やはり最初にターゲット層を明確にすることが大切です。

 3.エステ機器の選定は慎重に

エステ機器の種類は幅広く、メーカーによって性能・出力・機能が異なります。セルフエステはお客様自身が施術するサロンだからこそ、エステ機器の安全性には十分注意を払って導入機器を選定しましょう。

業務用エステ機器の種類については、こちらの記事で解説しています

また、安全性を追求するなら「コラーゲンマシン」がおすすめです。HIFUやラジオ波などと違い、日焼けマシンのように可視光線を身体に当てることで皮膚内部のコラーゲンを活性化させます。

安全基準を満たしたコラーゲンマシンは皮膚炎持ちや肌が弱い人でも使えるほど安全性が高いので、セルフサロンのメニューとして検討しておきましょう。

 4.リピートを獲得する

集客の先にある、リピートを獲得するための施策も大切です。ポイントプログラムや年間会員特典など、お客様に魅力的なキャンペーンを用意してみましょう。

また、サロン内装をお洒落なものにして施術後のSNS投稿を促すと、自然とマーケティングできる仕組みを作れます。

まとめ

セルフエステ開業にはリスクもありますが、人気を集めているだけに多くの魅力もあります。リスクに対してはしっかりと対策を講じた上で、セルフエステ成功のポイントをしっかりと押さえていきましょう。

【関連記事】
エステ開業準備オープンまでの流れまとめ【資金・設備・手続き】
業務用キャビテーション機とは?家庭用との効果の違いや選び方を解説